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お米本来の美味しさを引き出すために、土づくりは重要です。当農場では、秋に刈り取った稲藁やもみ殻を田んぼに還元し、魚粉や鶏糞も入れて、有機質肥料だけで肥沃な土をつくります。ここで育った稲は力強く穂を実らせ、うまみの凝縮したお米になります。




米づくりは「苗半作」と言われています。苗の出来でその年の作柄の半分は決まってしまう、という意味です。がっちりした丈夫な苗ならば、田んぼに根をどんどん張りどっしりと成長していきます。それが貧弱な苗ですと、寒さや風に弱く、害虫にもやられやすいのです。「イネゾウムシやイネドロオイムシにやられると、な?んも、ふとらんようになるがや」何回もの失敗から学んだ丈夫な苗の作り方は、水をあげすぎないこと、そして風をあてるタイミングです。少し厳しい条件で育てるほうが、田んぼに植えてからもたくましく成長してくれます。





当農場の田植えは、人さまよりも少し遅いかもしれません。それには理由があります。周りよりも遅れて成長する苗は、昼夜の温度差が大きくなる旧盆頃に出穂、そして傾穂期を迎えます。そのため、お米に黒い斑点をつけるカメムシの被害を防ぐことが出来るのです。また、昼夜の温度差は、養分を蓄積させて、美味しいお米に育てます。
夏になると、無農薬の田んぼには、雑草が次から次に生えてきます。雑草は、稲にいきわたるはずの養分を奪ってしまうので、除草機や手で取り除きます。大変な作業になりますが、サボるわけにはいきません。





収穫は、稲穂がよく熟すのを待って刈り取りをします。こうすることで米の味、歯ざわりがよくなります。乾燥は、新鮮な風味を損なわないように、自然に近い通風乾燥でゆっくりと時間をかけて行います。お米は低温で貯蔵し、発送直前に精米いたします。







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